高専生に重要性をアピール 斜面防災が出張講座

業界の動き 記者のイチオシ

斜面防災対策技術協会長野支部が12月7日に行った長野高専での出張講座は、長野高専からの要望により実現した。協会員が持ち回りで講師となり企業や業界の仕事について紹介することで、建設業の役割を伝え、担い手確保や育成につなげることが狙い。

 

同協会初となる第1回目の講師を務めたのは、角藤土木事業部(長野市)だ。登壇した宮澤博明長野営業所長は、道路擁壁の杭工事や河川護岸工事など同社が手掛ける専門工事の実績や特徴を紹介したほか、2011年に発生した東日本大震災を例に挙げながら「自衛隊や消防隊よりも、災害復旧の第一線にいるのが建設業」と専門業者の重要性をアピールした。

 

「将来、土木の仕事をしたい」と講義を熱心に聞いていた田尻晴美さん(19)は「インターンシップなどで現場を見た経験があるので、講義内容の理解度が高まった」と話した。

 

今回の講義を依頼した古本吉倫副校長は、給与や休暇、女性活躍など生徒たちの関心が高い質問を講師に投げかけ。授業の一環として行う中で「県内にある建設企業のことや社会での役割を知る機会にしてもらえたら」と期待を込めた。

 

出張講義は、来年から夏と冬の年2回開く予定だ。主催した戸谷支部長は「長野高専の卒業生の多くがこの業界で活躍している。若手や担い手の育成につなげたい」と活動の意義を話した。