若手技術者が地すべり地を巡る 地すべり学会の若手育成事業

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日本地すべり学会中部支部(平松晋也支部長)は、土砂災害に対する知識の普及と啓発活動の一環として若手技術者向けのイベント「地すべり地オリエンテーリングin茶臼山」を10月27日に開催した。建設業界の若手技術者、建設事務所の若手職員のほか、県内外の大学生ら約45人が参加し、現地にある地すべり対策施設をチェックポイントとしたオリエンテーリング形式で、施設の維持管理について学習した。


10月27日、日本地すべり学会中部支部の若手が中心に開いた「地すべり地オリエンテーリングin茶臼山」。地すべり地では、人材不足による維持管理が課題だ。企画・運営した同学会事務局の加藤真彰さん(日本綜合建設)によると「地すべり対策と維持管理は重要だと考える人は多いものの、維持管理を面白いと捉える人は少ない」という。そこで「地すべり地でオリエンテーリングを行うことで、体を動かし健康管理につなげつつ、楽しみながら点検できる企画にし、興味を持ってもらえるようにした」

 

当日は定員50人のところ、ほぼ満員の約45人が集まった。参加した大学生は「なかなか見ることのできない施設なので勉強になった」「どういう基準で点検しているのかをもっと知りたい」と感想を話し、興味を示した様子だった。

 

平松晋也支部長が参加者に向けて「地すべりに興味を持ったり、これから携わっていきたいと考えている人は学会の研究発表に参加・挑戦してほしい」と呼びかけると、田下昌志県建設部砂防課長は「土砂災害に対する技術者の養成は地域から高まってきている。若手同士で情報を共有して技術力の向上につなげてほしい」と期待を込めた。